物置設置は自分で出来る?


庭や屋外スペースに物置を設置したいけど、「大き目の物置が良いけどどうやって設置するの?」と思われている方はいらっしゃいませんか?

一般的に物置設置はDIYで行うことができますが、安全にお使いいただくために、地面の水平を確認したり転倒を防ぐためのアンカーを取り付けたりなど、気を付けるポイントが多くあります。

こちらの記事では、物置のタイプや選び方、物置設置をご自分で行う際の手順、知っておくべきポイントなどをご紹介しています。

「物置設置の工事はリフォーム業者に依頼したい!」という方も工事の流れなど参考にしていただけますので、ぜひご覧くださいませ。

物置の種類4種

一口に「物置」といっても様々な種類があることをご存じでしょうか。

種類によって、サイズや用途が異なるので、それぞれの特徴を知っておきましょう。


【タイプ1】全面開口タイプ


このタイプは、扉を全開に開けることができます。

全面開口タイプの特徴

荷物の取り出しや入れる際に、スムーズに行うことが可能なため、大きな荷物を収納する方におすすめです。

ただし、扉を開けるのにスペースが必要なため、狭い場所への設置は適しません。


【タイプ2】2枚扉


一般的に家庭用物置や倉庫、ガレージや小屋などでよく使われるものです。

二枚扉タイプの特徴

左右どちらでも開閉することができる物置タイプは、利便性が高く、空間を有効活用できる点が魅力的です。

間口の約半分を利用できることから、狭いスペースでも効率的に使えるため、庭やベランダ、小さなスペースに最適です。

特に小さい荷物や日常的に使用するアイテムの収納に適しているため、季節ごとの用具やガーデニング用具、自転車などを整理するのに便利です。

また、シンプルなデザインであるため、屋外空間に違和感なくマッチしやすく、見た目もすっきりとした印象を与えます。


【タイプ3】3枚扉


二枚扉タイプ同様に、左右の扉が両方とも開けることができます。

3枚扉タイプの特徴

三枚の扉があることで、一つの扉の幅が小さくなり、二枚扉タイプよりも開口部が広くなります。

そのため、中央の収納物にも容易にアクセスでき、使い勝手が非常に良いです。

しかし、物置の三枚扉タイプになると、物置自体のサイズが大きくなり、スペースを十分に確保できない場所では設置が難しいというデメリットもあります。


【タイプ4】片引き込み式2枚扉


中型~大型の物置で一般的に用いられる扉のタイプです。

片引き込み式2枚扉の特徴

大きな扉でも軽々と開閉できる構造であり、設置時には左開きまたは右開きを選択できます。

このタイプのものは比較的費用が高いものが多いですが、その分収納スペースが広く、自転車など大きなものを収納したい人にとっておすすめの選択肢となります。


物置の選び方 4つのポイント

【ポイント1】物置に収納するもの考える



【物置に入れても良いもの】

  • アウトドア・キャンプ用品・ポリタンク・タイヤ・大工道具・園芸用品・災害対策グッズ・物置は、屋外に設置されるため、耐久性と防水性が重要です。


室内には入れたくない泥のついたものや大工用品、濡れても問題のないものなどが適しています。

【物置に入れないほうがよいもの】

  • 食料品・衣類・本写真 など腐敗しやすい物品は避けるべきでしょう。


物置は通気性が悪く、温度変化が激しいことがあるため、食べ物や生ものの保管には向きません。

高温・低温に弱い物品も不向きです。物置は屋外にある場合、高温や低温が影響を及ぼす可能性があります。

また、物置の屋根や壁には水がかかることがあるため、水に弱いアイテムは別の場所に保管する方が良いでしょう。

【ポイント2】サイズや形状で選ぶ

物置の用途や置く物に合わせて適切なサイズと形状を選びましょう。

収納する量が少ない方でも、車タイヤのようなかさばる物は、高さや奥行きも考慮して物置を選ぶ必要があります。

また、収納する物が1年中同じ方や、季節によって変わる方は、ライフスタイルに合ったタイプの物置を選ぶのが良いでしょう。



【ポイント3】素材・デザインで選ぶ

物置は、一般的にスチール製のホワイトやグレーが定番ですが、樹脂製の場合はブラウンやグリーンなどのカラーも人気です。

また、木製の物置も最近では小さなログハウスといった趣の木製物置まで販売されています。

素材の違いは見た目のデザインだけでなく、耐久性や柔軟性などの機能性にも影響します。

素材の特徴などにも注目して、ご自身に合ったものを選びましょう。

【ポイント4】メーカーで選ぶ

メーカーで物置を選ぶ際には、メーカー独自のメリットを考慮することが重要です。

物置専門メーカーは通常長期間の保証を提供しているため、長く使用したい場合にも安心感があります。イナバやタクボなどの製品が人気です。

物置設置はDIYでできる?


DIYが得意な方は、ご自身で物置を購入し設置することも可能です。

【土台の組み立てに必要な道具】

・ブロック

・レベル(水平器)、ハンマー

土台の水平を正確に測定するために使用します。

・メジャー

物置を設置する場所を決める際に使用。

どれもホームセンターで簡単に手に入れることができます。



【土の上に設置する場合】

土の上に設置する際は、コンクリートブロックを用いて平らな土台を作ります。

ブロックの数は物置の大きさに応じて調整し、水平を保つように注意しましょう。地面が起伏がある場合は事前にならし作業を行います。

また、砂利や芝生の上に設置する際は、適切な厚さを保ち、ブロックを安定させるために芝生をはがすことが一般的です。

【コンクリート、アスファルトの場合】

コンクリートやアスファルトの地面の場合、通常は水たまり防止のために傾斜が設けられています。

そのため、設置する際には、適切な水平を確保するためにブロックの傾斜調整が必要です。

傾斜調整工事では、セメントと砂を混ぜて作ったモルタルをブロックの下に詰め、水平に整える作業が行われます。

しかし、この作業は専門的で難しいため、DIYには向いていない場合があります。

設置箇所がコンクリート・アスファルトの場合はぜひエコリフォームにご相談くださいませ。

物置設置で注意するべきポイント



①地面の整地

物置を設置する前に、地面を均等に整地することが重要です。地面が平らでない場合、物置が安定せず、建物の耐久性が低下する可能性があります。

物置を水平に設置しないと、建物にダメージを与え、質の高い物置でもたった数年で使い物にならなくなる可能性があります。

水平に設置することは、物置の耐久性と長寿命を確保するために非常に重要です。



②アンカー工事(転倒防止工事)

アンカー工事は、物置を地面にしっかり固定する工事のことをいいます。物置の設置にアンカー工事は必要不可欠です。

適切に施工することで、物置の安定性と耐久性を保つことができます。

アンカー工事に必要な工具は?

アンカー工事には、振動ドリルやオールアンカーなどの専用工具が必要となります。

これらの工具を使うことで、アンカーを確実に地面に固定することができます。

アンカー工事について

アンカー工事は、土、アスファルト、コンクリ―トなど、地面の状態で施工方法が変わってきます。



③ブロックを準備

物置を設置する際には、地面との間にブロックを敷くことが必要です。これは通気性を確保し、錆を防ぐために重要です。

ホームセンターなどで手に入れることができますが、ブロックはコンクリート製なので、一つ一つが重く、複数購入すると重量がかさみます。

適切なブロックを用意することが大切です。

④物置設置には手続きが必要な場合がある

物置の床面積が一定の規定を超える場合や、特定の地域に設置する場合は、建築確認申請が必要になることがあります。

地域や自治体によって基準が異なるため、管轄の役所に問い合わせることが重要です。



物置のタイプや設置方法についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか。

設置に関しては、お住まいと設置箇所の状況に合わせて、安全に設置する必要があります。

物置のご購入や設置をご検討中の方は、ぜひエコリフォームにご相談くださいませ。